そのケータイはXXで

2003年6月11日
さて、読書モードにはいってもた俺なワケですが、
前から読んでみたかった本を買いました。

「そのケータイはXXで」上甲宣之 著 宝島社

前に書いてた「早く村から逃げないと手足を切り落とされて
生き神にされてしまう」といった内容のミステリーホラー
です。なかなかエゲつなさそうでおもろそうやん?
って思って読んでみたんですが、はっきり言って
全然エゲつなくありませんでした(笑)。

でも

おもろかったっす

なんでかっちゅうと、最後の解説にも書いてあった
のですが、どんでん返しの連続なんですよ。
こいつが悪党やろ?って思って読んでいると、途中
で実は違うって書かれていたり、と思ったらやっぱ
悪党やんって思ってしまったり、とにかく何も信じられなく
なるんですね。誰が正しいのかってことは結局最後
までわからない仕掛けになっているのですが、
ずっとどんでん返しを喰らってる間にそれがごっつい
楽しくなってしまいます。
「え?こいつ悪人やったん?」
「え?やっぱ悪人じゃなくて正しい事言うてる人?」
「善人と見せかけてやっぱ悪人?」
といったことを考えるウチに次の展開が気になって
気になって仕方なくなるんですね。
それから信じてるモノに裏切られた時の人間のこと
も描写されていてここんとこは昨日読んだ廃用身と
カブるとこありますね。

ということでエゲつなさを求める人には物足りない
かもしれないっすけど、人があんまし死なずにここ
までワクワクさせてくれる小説はそうそうない、と
いうことで星5つ。ちなみに著者が俺の大学の先輩
だったというところに何か因果律というものを感じました(笑)。
学部は違うけど歳は5歳しか違いません。その歳で
ようこんな小説書けるなぁ、と素直に驚きました。

ちなみにもちろん初版です

話は変わりますが俺はなんでも「初」ってのが大好き
なんすよ。やっぱ初めてってのは気分いいじゃないっすか?
まだ誰も認めてない間から俺だけは認める、みたいな
ちょっとした「俺って見る目あるやん?」的な優越感
が味わえます。ってか、こんなことしか俺は優越感
を感じられないのか・・・。寂しいヤツですね(笑)。
せやからCDでも「限定盤」には興味ないっすけど
「初回限定盤」には激しく興味あります(笑)。
「初回」ってのが俺の中では重要なキーワードなんですね。

と、話は脱線しましたが、学校の生協でこの本買った
ために講義受けるも全部この本読破するために
時間費やしてた上、ひさびさに会った友達のドラマーM
と講義出ずに色々語り合ったりしてるウチに一日
が終了です。ちなみにMは彼女をフったらしいです。
グダグダと続けていくより自分が悪人になってでも
スパっと別れを切り出す。

これぞ漢の優しさってやつっすね!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ってか、好きじゃないのに付き合うから問題になるワケですね

今日の一曲
Janne Da Arc
「will〜地図にない場所〜」

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