12月7日、K−1GP2002でした。
今回のK−1、ネットでは結構評判悪いっすけど、
俺的にはひさびさにおもろい試合やったんじゃ
ないかなって思いました。

まずは一回戦のボブ・サップ対ホースト

この試合はまさに力対技の構図でした。
ゴングが鳴ってひたすら前にでるサップ、そして
それを動きながら迎え撃つホースト。
今回のホーストは前に負けた時よりも冷静でした。
コーナーに詰められないように動きながらローや
パンチの連打です。でも、前の時みたいに今回も
最後は潰されるんやろなぁって思っていたんですが、
ホースト、見事なレバーブローであのサップから
ダウンを奪いました!
個人的に94年からずっとホーストファンやってた
んですが、さすがにサップ相手に勝てるワケは
ないやろって思ってただけに、ごっついびっくり
しました。サップ、なんとか立ち上がるも、ロー
とボディーが効いているようで、動きが止まり
ました。と、ここで1R終了です。
前みたいにサップにKOされるんじゃないかって
思ってただけに、すげぇって素直に感動してました。
そして、2R開始です。もう後はホーストの独壇場
やと思ってました。実際、サップは格闘に関しては
マジで素人っぽいし、パンチのテレフォンパンチ
ばっかしで、全然ホーストに当たりません。
ホーストは距離をとりつつ、ローやパンチの連打
でサップを徐々に追い詰めていきます。

しかし

サップの根性は並じゃなかった

追い詰められつつも、腕を振りつづけてます。
その気合が奇跡を起こしました。
なんと、そのテレフォンパンチがアッパー気味に
ホーストに当たる、そして、信じられないことに
その一発で110キロほどあるホーストが
ふっ飛びました!漫画で人がふっ飛ぶのは見たこと
ありますが、現実で人がふっ飛ぶなんて・・・。
それがきっかけで逆にサップが動きの止まった
ホーストをコーナーに詰め、パンチの連打。
ここでレフェリーストップ。ホーストはまだやれる
って言ってましたが、あれをもうちょい続けてたら、
ホーストはマジで逝ってたかもしれません。
結局、満身創痍になりながらもサップが勝利。

セフォーとアーツの試合は微妙な判定でセフォー
の勝利。前年度チャンピオンのハントとレコの試合
は、ハントのKO勝ち。そして、バンナと武蔵の
試合は、ちょっと武蔵もエエとこ見せたんですが、
バンナにTKO負け。試合終わった後の武蔵が
退場するときに、まだやれるぞーって叫んでた
言葉のイントネーションがおかしかったのが、
ちょっと楽しかったり。

準々決勝も終わり、さぁ、これから準決勝ってとこ
で、サップが右手拳骨折により負傷棄権です。
なんとホーストが復活です!
ホースト、結構元気でした。セフォー、アーツとの
試合で結構疲れてるみたいでした。
そして、ゴングです。セフォー、結構前に出てきます。
ホースト、負けずに応戦します。
セフォー、ローをかまします。

ここで、実に奇妙な出来事が

なんと、ローを撃ったセフォーの方が悶絶して
ダウンしてます!?

どういうこっちゃねん?

って思ってスロー再生を見てみると

ホーストはローをガードする時に偶然なのか、
狙ったのか、膝をセフォーの脛に当ててます!
これによって、セフォー立てないくらいの大ダメージ
を喰らい、TKO負けです。
この試合を見て、なんかこれってホーストに
運が味方してるんちゃうん?って思いました。

もう一方、バンナ対ハントの因縁の対決です。
両者、1Rからガンガン撃ち合ってます。
しかし、徐々に力の差が出てきました。
以前のようにパンチだけに頼らなくなったバンナの
重いローを喰らいまくり、ハントの動きが止まりました。
2Rもローを喰らいまくったハントはついにダウン!
ダメージも蓄積されて、もう立てへんやろって
思ってたんですが、ハントは立ち上がりました。
でも、もう時間の問題やな、と誰もが思う中、
ハントは倒れませんでした。
チャンピオンの意地なのか、彼自身のプライド
なのか、どっちにしろ、見事としか言い様が
ありませんでした。
3R、やっぱしハントは限界です。もうロープに
もたれてないと立っていられないような状態です。
そこにバンナは容赦なく襲い掛かります。
それでも倒れないハント、でも、もうパンチにも
力がありません。もう終わりかと思った
3R終了直前、ハントは最後の力を振り絞り、バンナに
向かっていきます。そして、パンチがバンナに当たり
最後の最後で意地のダウンを奪いました。
しかし、最後は大差の判定負けです。
でも、今回の試合でハントは男を上げたっすね。

色々とドラマがあって、ついに最後の決勝戦です。
ホースト対バンナ、この二人も因縁の対決です。
史上初4度目のチャンピオンが誕生するのか、
無冠の帝王が初の栄冠を勝ち取ることになるのか。

いよいよゴングです。
1R、今まで前に出てきていたバンナですが、この
試合は打って変わってやや受身の態勢です。
バンナは昔、ホーストに対して、前に前に出て行く
スタンスをとっていたんですが、そのやりかたで
ここ2戦連続でKO負けしてたはずです。
それが頭ん中をオーバーラップしたのか、かなり
用心深い戦い方です。ホーストはいつもと同じ
ヒットアンドアウェイのやりかたです。
しかし、膠着しすぎたために両者イエローカードです。
結局、そんな感じで1Rは終了してしまいました。
そして、2R。バンナ、1Rとは違って様子を
見ながらも、積極的に前に出てきてます。
ホースト、やや押され気味ながらも、カウンター
狙いに徹してます。バンナが近づくとホーストも
連打で応戦。いつ、あの華麗なコンビネーションが
出るのか、と思っていたんですが

ここでまた偶然か狙ったのか有り得ない出来事が!

なんと、ホーストがはなったミドルキックが
バンナの肘に当たり、バンナの肘を脱臼させて
しまいました。バンナ、なんとか2度立ち上がり
ましたが、もう勝負は見えていました。
ホーストのとどめのミドルがバンナの肘をとらえて、
バンナダウン。ホーストのTKO勝ちです。

この瞬間、ホーストは4度目のK−1GPチャンピオンに

今回のK−1、まさに神の見えざる手がホーストを
優勝に導いたといったような感じのGPでした。

ちゅうか、戦った相手全員を壊してるホーストは
違う意味でもすごかったっす

今日の一曲
Janne Da Arc
「EDEN 〜君がいない〜」

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