今日は飲み会終わった後に日記書いてます。

よく俺は友達に
「そんだけ鍛えて何か意味あるん?」
って聞かれます。
たしかにスポーツは今何もしてへんし、ここまで
キツイ筋トレもする必要も、普通に考えれば
ありません。

でも、俺は鍛えつづけないとアカンのです。

それは中学2年の2学期。
転校生が来ました。そいつはKといって
がたいのエエちょっとヤンキーっぽいヤツでした。
Kはクラスで全くコミュニケーションを取らず、
休み時間は常に寝ていました。
それと勉強は中の下。目立たないところです。
こんなヤツやから、昔の同級生に会っても
誰一人コイツのことを覚えていません。
そんなヤツを俺がなんで覚えているかっていうと、
俺はコイツとは親友やと思ってたからです。

あれはまだ夏の暑さが残る休日。
俺はダイエーのゲーセンで友達と遊んでました。
そして、友達と別れた後、コインゲームで
大量に余ったコインをどないしょうかって
考えながら歩いていると、パチンコゲームの
ところにどっか見覚えのある顔が・・・。
近づいて確認してみると、Kでした。
全然知らんヤツやけど、クラスおんなじやから
やっぱし挨拶くらいはしとこうと思って
話し掛けてみると

K「おっ!○○やん!おお!コインめっちゃ
  あるやん!もしよかったら俺にちょっと
  くれへん?あとでお礼するから!頼む!」

俺「ああ、それぐらいかまへんで。こっちも
  困ってたとこやから。」

それが初めてのKとの会話でした。

そして、この会話がきっかけでよく二人で遊ぶよう
になりました。
しかし、学校では相変わらずお互い他人のフリ。
Kは「俺、あんまし目立つのん好きとちゃう
ねん。」と言って、一切他人との関わりを拒否。
その割に俺とは毎日遊んでて、なんじゃそりゃって思ってました。
この頃、ウチの家はオカンが働いていたので
昼間から夕方は誰も家に居らんかったから、
毎日のようにKはウチに遊びに来てました。
そして休日には三宮の高架下や、色んな
マイナーな場所を教えてもらったり、
普段ウチで遊んでるから、その分のお礼とか
言って、よくおごってもらったりしてました。
俺はコイツにつられて、よく塾もサボったり
してました。おかげで成績が急降下。(笑)

そんなこんなで仲良く遊んでいたワケですが、
ある日事件が起こりました。

この事件が、俺を今でも身体を鍛えようという気
にさせるきっかけになったんです。

いつものように学校終わった後、Kと遊んでいると
駅前で5人のヤンキーに絡まれてしまいました。
ヤンキーは

「探したで!K!お前ウチのもんやってくれたらし いな?」

と言ってあっと言う間に俺ら二人は5人に
囲まれました。俺はこの時、5人という人数に
恐怖してました。5人なんかでどつかれたりしたら、こっち二人やのに圧倒的不利やんってことが
頭をよぎってたんです。
最悪や・・・。こんなことになるなんて・・・。
そして、俺は手出しできないように両腕を
一人ずつヤンキーに捕まれてしまいました。
どないしょうって思っていると、Kは

「○○、今日お前塾あったやんな?遅れたらヤバイ んやろ?俺のことはかまへんから、塾行って
 こいや。」

と言いました。
それを聞いたヤンキーは

「そうか、まぁ、お前関係ないから別にエエわ。
 さっさと行けや。」

と言って、K一人を囲み、人通りの少ない
ところへ。Kは

「俺やったら大丈夫や!また明日学校でなぁ!」

と一言。

ここで俺は自分を一生許せそうにない行動を
取りました。

俺は相手の人数を考えて、俺が行っても役に立た
へんし、足手まといになるだけやろうし、
ヘンに相手刺激してKがボコボコにやられたら・・・。と思い、俺は塾へ行ってしまいました。

いくらKの問題やって言っても俺とKとは友達。
しかも、Kはあんな状況におかれても俺のことを
気遣ってくれた。俺はKに比べてなんでこんな
弱いんや、と思い、俺はあの時塾に行かずにKを
助けに行くべきやったんでは、と思いました。

その日は明け方まで眠れませんでした。

そして、次の日、学校に行くと、Kはいつも
どおりでした。どうなったのかと思いつつ、
放課後。彼はいつものようにウチに来ました。
その時、Kの顔を見てみると・・・
無傷?
事情を詳しく聞いてみると、どうやら一人で
5人相手にしようという度胸を相手のヤンキー
が気に入ったみたく、
なごやかムードで終わったということ。
それは本当でこれ以降、絡まれることは
ありませんでした。

俺はこの時、コイツは冗談抜きですごいって
思った。そして、コイツに追いついて、勝てる
ようになりたい、とも思いました。

その後、またいつものようにダイエーに行き、
ゲーム。そこでパンチングマシーンをやることに。
俺はその機種で121キロでした。
けど、そいつは149キロ。
同じ中2とは思えません。この数字でも
Kは納得することなく、絶対150出したる!と
がんばってました。

Kは事件の後も前と変わらない態度でした。

パンチングマシーンで150出すために
Kは毎日そこに俺と遊びに行きました。

しかし、150キロという話は結局実現できませんでした。

転校

Kは何も言わず遊んだ次の日居なくなってしまいました。

俺は最後の挨拶も色々なお礼も言うことができませんでした。

この時から俺はKを超えるためにがんばろうと
決意。
そして、現在に至るまで体を鍛えることを継続。

あれから10年近く。
俺はKに追いつくことは出来たやろうか?
結局、あのパンチングマシーンも今はなくなり
わからないまま。
一生、超えれたかどうかはわからへんやろう。

会って、俺はまだまだ弱いけど、俺なりに
がんばってるってことを伝えたい。

今日は酒で素になって、ふと思い出した。
ちゅうか、やたらと長文になった上に俺の
キャラじゃない真面目な話やったよな。

まぁ、長文はいつものことか

今日の一曲
JUDAS PRIEST
「PAINKILLER」

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